香取正博のブログ

東京から岩手に移住して起業した香取正博のブログです

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強気のホットペッパービューティーまた値上げ!

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美容師の知り合いから、またホットペッパービューティーの掲載料金が値上がったと耳にした。

 

詳しい価格は聞いてはいないが月額7万円ほど値上がったのかな?

 

毎度のことながら、

サイトリニューアル!

さらなるサービスを拡大!

クライアントのご要望により最高プラン登場!

などという名目で実質的に掲載料金をあげてくる。

 

私が独立した2009年の時の最高プランの掲載料金は都心部でたしか月額18万円くらいだった。

 

そこからじわじわと値上がり、最近までは月額45万円くらいであった。

 

ということは現在の最高プランは月額52万円くらいということになるのだろうか?

 

スタイリストを2名雇える金額だ。

 

過去のエントリーでも取り上げましたが美容業界こそまだデフレ経済である。

 

これはデータのとおり事実であるが、デフレである産業は需要<供給のデフレギャップ。

 

つまりお客様の需要に対して、供給側のサロンの数がありすぎる。

 

そうなると必然的に価格競争に陥りやすくなりサロンは新規客浮遊客獲得を模索するが、

 

いくらクーポンサイトがリニューアルしようが新サービスが登場しようが掲載料金がただただ上がるだけで、

デフレによる市場規模低迷を受け、お客様という需要のパイは限られているので新規客浮遊客の獲得数は伸びるわけがない。

 

リクルート側からしてみれば、いや伸びてるサロンもある!このように打ち出せば客数は増えます!

と提案はしてくるが、結局は限られた需要のパイの奪い合いが起こっているだけで、反対に新規客数が下がっているサロンがある。

 

そうなると高い広告料金を払っているので新規客数を獲得するため、苦しくなったサロンは低価格をうってしまいやすくなるという悪循環。

 

もうひとつ付け加えるならば、ホットペッパー新規ユーザー数が増えているから客数は増えるはず!ともいえるかもしれないが、その新規ユーザーの大多数は低価格サロンへ行くだろう。

 

なにより市場規模が低迷している時点でホットペッパービューティーこそが美容業界のデフレを加速させた原因といえる。

 

しかしながらサロンの数が増えれば増えるほど、サロンが低価格化すればするほど、リクルートからしたらサロンという取引先が増えている需要>供給のインフレギャップなので価格を上げることができる。

 

しかも現在では美容クーポン市場を寡占化している。

 

ビジネスとしては大変に強かであり間違ってはいない。

 

 

文句はあるだろうが、そもそもこのような構図をつくってしまったのは美容師自身でもある。

 

ホットペッパー創刊の2001年~2007年くらいまでは、簡単に新規客浮遊客が呼び込め美容師は自らさんざん利用してきたからだ。

 

その合理的サービスのおかげでさらなる店舗展開できたサロンも多いことだろう。

 

さらに私自身もそうだったが、そもそも出店にあたり当初から新規客獲得をホットペッパーに完全に頼りきったビジネスモデルだった。

 

ホットペッパーがなかったら先の見通しも立てれず独立すらできなかった美容師も多かったことだろう。

 

リクルートはビジネスでやっている。なにもボランティアでやっているわけではない。

 

昨年秋に上場を果たしており、四半期ごとの短期的な利益追求をする株式会社である。

 

美容師がお客様を美しくし喜ばせ対価としていただいた利益が周り回って株主の配当金と化してしまう。

 

これが株主資本主義である。

 

 

なぜこのようになったのかと一言でいえばデフレだからである。

 

そしてこれらを打破できるのは、美容師以外ありえない。

 

次回は、閉店した元オーナーとしてのホットペッパービューティー対策をお伝えしたい。

 

 

ちなみにですが、スタイリッシュな国産無地Tシャツを販売しています。

 

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