香取正博のブログ

東京から岩手に移住して起業した香取正博のブログです

香取 正博のブログ

服を作って売りたいけど服やファッションには定義があるみたい

私はこれから衣料品をつくって売りたい。
 
と何十人にも話してきたが、やりたいことを話してもいまいち伝わらなかった。まぁ伝え方も悪かったのだろうが、なんだか話が噛み合わなかったような気もした。
 
 
おそらくお相手も無知で変なやつだと思ったに違いないwただ皆さん優しくアドバイスもいただけて感謝しているのだが、そもそも私がファッションに興味がないことが原因だったのかもしれない。とくにデザインもできないしやりたいとも思わないからだ。
 
 
「服」というのは定義が曖昧で、それにより話や考え、方向性にズレが生じるのではないかと後から感じはじめた。
 
 
そしてこんなようなことを考えていて、初めて話が通じたのが南充浩さんであった。
 
「裸で生活しているわけじゃない」
 
これは南充浩さんの名言である。
余談だが、私の父の名も「みつひろ」である。
 

 

数年前からネットで情報を集めているうちに「南充浩の繊維産業ブログ」を発見した。
 
南さんのおっしゃることがすごく腑に落ちたのだ。
  
 
この記事では「ファッション」の定義とアパレルブランドを4つにわけて論じている。
 
 
1、クリエイター
2、トレンドセッターとしてのアパレル
3、バリューアパレル
4、ボリュームアパレル
 
 
人によって何番までを「ファッション」に含むかがそれぞれ異なるのである。異なるにもかかわらず、その定義の摺合せもないままに「ファッション」を論じるから話が噛み合わない。
 
1のみをファッションと考える人もいれば、1と2をファッションと考える人もいる。
その一方で1~4すべてをファッションだと考える人もいる。もちろん、1~3をファッションとして考え、4だけを除外する人もいる。
 
その見方のどれもが正しく、それぞれに一理ある。
 
 
少し割愛させていただいたが興味のある人はご覧になってほしい。
 
それぞれに方向性や役割という違いや、対消費者への提供価値そのものが違うと思うのだ。ちなみに前職の美容業界のそれぞれのサロンにも少し通ずるような気もする。
 
 
この記事でのファッションの定義でいえば、私は工場を将来買いたいので4、そして作って売りたいので3も当てはまると考える。
 
 
ただアパレル業界に詳しくない私は、南さんの受け売りから、もう少しざっくりと3つのカテゴリーにわけて私なりに考えてみた。
 
 
A、アート的なファッション
 
パリコレ、ラグジュアリー、デザイナーズブランドなど(前衛的なイメージ)
 
B、デザイン系のファッション
 
ハイブランドからミドルブランド、トレンドファッションなど(一般的なイメージ)
 
C、生活用品または消耗品としての衣料品
 
ファストファッション、ユニクロ、しまむら、 イトーヨーカドー、グンゼなど(大衆的なイメージ)
 
 
 
3つともに方向性や役割、提供価値がそれぞれ違う、そしてブランドによりさらに細分化されるだろうか。
 
 
この3つに分けて考えると、私個人の感触でいえばアパレル・服飾を専門としている人(学生を含む)の多数がAとBを主としている感じがする。アパレル販売員もBを主としているだろうか。
 
 
そしてCは近年、Bにもなりつつあるような感じだが、アパレル業界というよりも流通業界にも属する印象さえある。
 
ユニクロやしまむらが業界1位2位を独走している。この理由としては大衆へ向けた衣料品を価値提供しているからこそであり、大衆に支持されているということだろう。
 
 
だから私がやりたいことはCである生活用品として衣料品を作って売りたいのである。
 
そして私は将来、縫製工場を買いたいので、縫製工場を経営するにはCのカテゴリーのほうが安定的な利益を得やすいと考えているわけだ。
 
 
この繊維アパレル業界は分業制となっているのでそれぞれの方向性や役割があって、ポジティブな一貫した話があまり出来なかった。まぁ無知な私に興味がなかっただけかもしれないがw
 
 
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でもさ、普通の衣料品だったら別にユニクロやGUでいいじゃねーかwと思いますよね!
 
 
それぐらい私もわかっているw
 
 
でもさ、逆にいえば別にユニクロやファストファッションじゃなくたっていいわけだw
 
 

私は縫製工場に何度か足を運び、工場は色んなものを作っていたよ。

ただ工場長と話していて不思議に思ったことがあるんだ。

 
よくわからないデザインと言ったら失礼だが、変なプリントのTシャツのサンプルを見せてくれた。
 
そこで私はこう質問した。
 
 
「これ、買いたいですか?」と。
  
 
否定ではなく純粋な疑問だ。
 
 
絶対買わないってさwww
 
 
これはなんでだろうか?どっかの有名なブランドらしいのだが1万円するTシャツだけど、1000円でも欲しくもなんともないそうだ。
 
 
買いたくもない、欲しくもない服を工場は縫っているわけだ。まぁ仕事と割り切ればその通りなのだが、普段着はしまむらで買っているそうだ。
 
 
しかし例えばラーメン屋の店主が、自分のラーメン食べないでカップラーメンを常用食としていたら不思議ではないか?
 
 
だったらみんなが着たいと思う生活衣料品を作って売りたいと思うのである。
 
 
だってしまむらで買う理由も特別ないわけだからw